創業計画書とは(1)

創業計画書とは

融資の審査を通すには、説得力のある事業計画で「借りたお金をきちんと返済できる」ことを証明しなければなりません。それを示すのが、創業計画書です。
創業計画書は、日本政策金融公庫のホームページから書式をダウンロードして作成します。用紙「創業計画書」と記入例「創業計画書記入例 美容業」は、次のURLからダウンロードします。

https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

今回は、創業計画書に記入する項目について解説します。

創業の動機

ここには、美容室を開業する理由を記入します。投資担当者が知りたいのは、「自分の店を持ちたかったから」というような、あなたの個人的な思いではありません。もっと具体的な動機が必要となります。

  • 今、このタイミングで創業する理由(良い物件を見つけた、など)
  • これまでの何人のお客様を担当し、どのような経験をしてきたのか
  • 来店を見込めるお客様は何人程度いるのか
  • 創業の準備はどこまでできているのか
  • 創業に手を貸してくれる人はいるのか
  • どのような経営方針があるのか

「美容師として10年、100人のお客様を担当していた」のように、具体的な数字を使うと説得力があります。
用紙には4行分のスペースしかないため、詳細は事業計画書に書くことにし、ここではポイントを抜き出すとよいでしょう。

経営者の略歴等

ここには、美容学校を出てから現在までの経歴を書きます。つまり、美容師の勤務経験が十分にあるかが問われます。これまでの勤務経験で、どのような経験をし、能力を磨いてきたのかを説明しましょう。
一般的に転職が多いのはマイナス評価と考えられがちですが、美容師の世界では経験を積むために転職することは普通のことです。これまで勤務してきた店でどのような技術を習得してきたのかを、詳しく書くようにしてください。勤務先で担当していた顧客の数も、ここに記入します。br /> 資格取得には、美容師免許、管理美容師など現在取得している資格を記入します。特殊なカット技術を学んでいる場合は、事業計画書にその詳細を書くようにしてください。
現在、まだ勤務中の場合は、退職予定日を書きます。もし勤務先から退職金が出るのであれば、それも自己資金の見込み額として検討してもらうことができます。

取扱商品・サービス

ここには、どのような商品やサービスを提供するかを書きます。つまり、カットやカラー、パーマといった美容室のメニューです。価格もきちんと決めておいてください。

カット(シャンプーブロー込) 3,500円
カラー(カット・シャンプーブロー込) 8,000円〜
パーマ(カット・シャンプーブロー込) 10,000円〜
ヘアケア商品販売(シャンプーなど) 1,500円〜

セールスポイントには、独自性や強みを書きます。

髪にやさしい天然ハーブを主原料としたヘアケア剤(シャンプーなど)を使用する。
ハーブティのサービスと10分間のヘッドマッサージのサービスで、顧客に「癒やし」を提供する。

この他にも、「販売ターゲット・販売戦略」と「競合・市場など企業を取り巻く状況」を書きます。「販売ターゲット・販売戦略」では、確実に効果的であると考えられることを書くようにしましょう。「インスタグラムで宣伝する」と書いても、何人が目にするのかわかりません。「現勤務先での固定客約200人を中心に、口コミなどで顧客層を広げる」であれば、なんとなく数字が見えてきそうです。
「競合・市場など企業を取り巻く状況」では、借りる予定である店舗の立地のメリットなどを書くとよいでしょう。

取引先・取引関係

美容室では、販売先は「一般個人」になります。シェアは100%、掛け取引の割合はクレジットカード決済であっても、0%となります。回収は、「即日」と記入しましょう。
この他にも、店の立地選定理由について触れておきます。たとえば、駅やショッピングセンターなどの近くである。ビジネス街であるため、OLを集客しやすい。車を止めやすい駐車場がある、などです。
仕入れ先は、取引予定の美容ディーラーの会社名を書きます。決まっていなければ、空欄で構いません。また、借入時に予定していた取引相手が後に変わってしまったとしても、問題はありません。
外注先は、記入する必要はありません。

次回も引き続き、創業計画書について解説します。

この記事を書いた人 税理士・行政書士 和田武史

和田税理士事務所代表
美容室の開業資金(日本政策金融公庫融資)と確定申告をサポート。経営革新等支援機関に認定されている税理士で、これまでに融資成功多数。事務所では美容室の助成金などの相談も受け付けております。

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